製造業であれば,会社の組織として必ずある生産技術を担う部署!
さて,いったい何をやるところなんでしょうか.
実際何やるの??
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生産技術の仕事
生産技術は,『生産をするための技術』ということで概念的には幅が広いですが,一言でいうと量産するための生産ラインを構築することだと筆者は考えています.
販売する製品を造るためには,製品を製造するための生産設備が必要になります.どのような製法・加工する設備が必要なのか,どのような品質が出る設備が必要なのか,設備をどのように配置するのか,などを考え,効率的に量産できる仕組みを構築します.
また,生産技術は,生産ラインの構築だけではなく,その前後にある,新しいプロセス設備の開発や,生産ラインを構築した後の保全・改善という仕事もあります.
ということで,大きく3つに分けられるよ!
- 生産ラインの建設
- 新規プロセス,新規設備の開発
- 既存生産ラインの保全・改善
この3つが大きな柱で,いずれも生産設備を扱う仕事には変わりありませんが,業務内容は大きく異なります.
具体的な業務内容
生産ラインの建設
生産ラインの建設は,まさに会社がお金を稼ぐための新しい生産ラインを作る仕事です.
設備投資という言葉が使われますが,
- 台湾 半導体製造 TSMC 熊本工場を建設
- デンカ がん治療薬生産体制を増強へ 製造設備に120億円投資
など,ニュースで見るような内容が設備投資になります.
大規模な資金をつぎ込み,大規模な体制で,一気に構築する非常にダイナミックな仕事です.このような建設プロジェクトは,様々な部署が一緒に行いますが,生産技術のメンバーがコアになり進めていきます.
新規プロセス,新規設備の開発
次に開発ですが,これは,生産をより効率良くするためだったり,新製品を製造するために,今までにない新しい画期的な製法やそれを実現するための設備をオリジナルで造ることです.世の中にない設備を生み出し,新しい製品を世の中に提供する,または自社の生産性を上げて,利益に貢献するなど,建設とはまた違ったやりがいがあります.
開発は大学の研究のように試行錯誤を重ねて目的を達する業務です
既存生産ラインの保全・改善
最後に保全・改善ですが,運用中の生産ラインに対して,維持管理する仕事になります.生産ライン建設が完了して,量産がスタートしてからは,いかに設備トラブルなく稼働し続けるか,いかに不良品を少なくするか、が重要になります.
まさに生産現場の仕事であり,設備トラブルや品質トラブルが発生した場合,生産が停止するため,かなりシビアな業務でもあります.一方で,どうしたらトラブルが発生しなくなるか,どうしたら品質がよくなるかを自分のアイディアで,調査→分析→仮説→実行→検証を行い,より良いものに高めていくができます.これも大学の研究プロセスと似ていると思います.
数年前はスマートファクトリー,現在ではDXという言葉が流行っていますが,実際の製造現場において,自分が中心となって,実現できる環境でもあるかと思います.
生産技術の役割・立ち位置
事業をする事業部門にとって必要な生産ラインを提案・実現する役割
楽しいこと
生産技術は,設備安全基準など守らなければならないルールはありますが,かなり自由度の高い職種だと思います.仕組みや仕掛けは自分のアイディアでどんどん進められます.
また製造業だと特にそうですが,どれだけ優秀であっても1人でできる業務なんてないので,目的を達成するためには必ずまわりと協力して進める必要があります.意見は違うことはあっても,皆が同じ方向に向かって走っている状態は非常に楽しいです(学生時の部活みたいな)
大変なこと
生産技術は,設備技術だけはなく,生産ラインを構築するために必要なこと全て行わなければなりません.プロジェクト予算の見積もり,予算取得,スケジュール管理,プロジェクトマネジメント,事業部門や関係部署との折衝・調整,海外工場なら輸出管理まで,事務的なことも含めて必要なことは全部やるので,パワーはかなり使いますが,気づいたらなんでもできるようになってます
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以上です.
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